ザキブロ

トラロック

トラロック

キャラクター詳細

トラロック神、そしてウィツィロポチトリ神を名乗る謎
のサーヴァント。
トラロックはアステカ神話における雨の神で、創世にお
いて三番目の世界を支配したが、炎の雨によって滅びて
しまった、という逸話を持つ。
ウィツィロポチトリはアステカの民の部族神で、戦の神
にして太陽の化身と呼ばれている。

プロフィール

身長/体重:168cm・55kg
出典:アステカ文明、中南米神話
地域:中南米
属性:秩序・善  性別:女性
「神を奉る都市は強く、また美しいものでなければいけ
 ません。住めば都、なんて言葉は私の前では口にしな
 いでください、ね」

概要

○性格
内向的・行動的。
自らの正しさを信じ、これを徹底する鉄の優等生。
正義とは「都市の繁栄」「都市の安全」であり、
悪とは「都市の衰退」「都市の危険」である。
正義に生きるものは特に
褒めたり笑いかけたりはしないが優遇し、
悪に生きるものは特に
叱ったり見下したりはしないが処刑する。

『戦いの質、価値は問わない。どんな理由の戦いでもいい。ただ、戦って死ぬ事がすべてだ』

そう公言するテスカトリポカとは、実はソリが合わないが、テスカトリポカを敬愛しているのでそこは我慢している。

冷静・冷酷なクールビューティー。
……と、本人は自分を評価しているが、言葉尻にはその時の感情が如実に表れる。
深い愛情・執着を表す「……、ね」
失望と憐れみを表す「……、ね」
敵意と怒りを表す「……、ね」
と、一見同じでも意味の違う様々な変化を見せる。雨の神であるためか、とにかく湿度が凄い。

雨の神トラロック、そして戦の神ウィツィロポチトリを名乗り、テスカトリポカを兄様と呼ぶ少女の姿をしたサーヴァント。
その正体は都市に宿った精霊であり、都市を擬人化したサーヴァントだった。
その名をテノチティトラン。
14世紀~16世紀にかけて実在した、アステカ帝国の首都。
テノチティトランは水上にありながら、30万人もの住人が住み、都市に農民はひとりもおらず、王と神官、貴族、商人たちと奴隷だけで成り立っていた、当時においては最新・最大の都市モデルだった。

後にアステカ帝国を滅ぼす征服者エルナン・コルテスとその一行も、テノチティトランを訪れた時には「このような都市は世界にもない」と驚嘆したという。
現在、その痕跡は完全に失われ、メキシコの首都・メキシコシティーとなっている。

都市の魂であるため、基本的には人間好き。
それが、人間という動物を愛しているのか、
都市である自分を彩る一要素として好んでいるのか、は不明(たぶん両方)。

気に入った相手をそれとなく自然に、どう見ても露骨にテノチティトランに住まわせようと提案してくる。
「アナタの家を調べました。
 特に心配はしていませんが、あんなレベルの街にいたらアナタの人生は転落するだけでしょう。
 引っ越しするべきです、ね?」

  ◆

アンニュイ系クールビューティーだが、マイペースであまり悩まず、直情的。怒りが限度を超えると優等生とは思えない罵倒をする。わりと多い。

その内面には『滅びた都市』としての鬱積がある。
モテクソマ2世の選択によってアステカ帝国は滅び、テノチティトランは地上から消滅した。
彼女が望む物はアステカの復活でも、テノチティトランの再建でもない。
ただ、もう一度、都市として在る事ができるのなら。
それがどんなに小さな世界であっても、今度こそ都市に住んでいた生命を守る、という強い願いがある。